郷に入っては郷に従え?? – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round47

30歳で本格的にゴルフを始め、気付いてみたらあと少しで還暦。雑草勤め人ゴルファーは荒川河川敷で黎明期を過ごし、千葉に移住してからは大衆丘陵コースで腕を磨きました。そして人生の終の住処として、5年前からあるコースの平日メンバーとなりました。

このコースはプロのトーナメントを毎年、開催するチャンピオンコースで、いわゆる高級コースですが、上から目線でない環境が居心地の良い大人の社交場でもあります。

もちろん、入場時のジャケット着用などのドレスコードはありますが、夏のクソ暑い時期に、ハイソックスの着用を強いることはありません。ショートソックスに短パンで大丈夫。メンバーさんは大手企業の役員さんや、ハンパない資産家、医師、建築士、やり手の若手投資家など多士済々ですが、雑草勤め人の筆者がへりくだることなく、楽しくラウンドできる風土があります。

ここのメンバーさんたちは、他の名門クラブの会員である方も多く、全国各地の名門コースでプレーする機会に恵まれています。名門コース同士、それぞれの会員がメンバーフィーでのプレーを許可する「レシプロ」協定があり、“ビジター”でありながらメンバーフィーでプレーできます。

名門コースにはプレーファーストを念頭に置いたルールがあるようです

前置きが長くなりましたが、今回は関東のある超名門コースでの出来事です。

筆者がよくご一緒するプレーファーストを絵に描いたようなシニアのAさんが、レシプロでちょいと敷居の高い“カンツリークラブ”に平日ラウンドしたときのお話です。

Aさんはアドレスすると素振りなしにそのままスイングする、リズムの良いゴルファーです。しかもとんでもなく飛ばします。還暦を超えキャリーで260㍎以上飛ばすアマはそれほどいないと思います。プレーも即断即決。そんな方が、“カンツリー”のキャディーさんにプレーを急かされました。

午前中の数ホール目。前の4人組のパーティーがまだ2打目地点に向かって移動している状況で、同伴者と会話を楽しんでいたオナーのAさんは、キャディーさんに「はい、ティーアップしてください」と促されました。

前組がまだ2打目に到着していない状況。プレーファーストが徹底されているクラブとはいえ、ティーアップは、プレショットルーティーンの最初の儀式。流れを大事にするプレーヤーなら、ティーアップからアドレスして流れるようにショットしたいところ。

ふいをつかれたAさんでしたが、促されるまま「はい、承知しました」とティーアップ。前の組に打ち込んではいけないと、しばらく待っていると、キャディーさんは「もう打てますよ」と急かす始末。すでに数ホールはプレーしているのでAさんの飛距離は分かっているはず。万が一、前組に打ち込んだら責任はプレーヤーにありますが、ゴルフ場のキャディー教育も問われます。

さらにグリーン上でホールアウトすると、同伴者がまだパットをする前から「次のホールに移動してください」と促される。同伴者がさっさと次のホールに行ってしまったら、最後の1人は寂しいですね(笑)

Aさんいわく、そこには“カンツリー”クラブならではの「上から目線の姿勢が感じられた」そうです。「プレーファーストは大事ですが、前の組とのプレー間隔や安全面を考えないと。何より、お客さんに楽しくプレーしてもらおうという気持ちが感じられない」。

この“超名門カンツリー”の名誉のために、メンバーである友人に話を聞きましたが、「それは個々人の問題だと思う。優秀なキャディーさんがほとんどと思うし、スタッフの皆さんはよくしてくれる。確かに他のゴルフ場と比べるとルールは徹底されていて、メンバーは1時間50分でラウンドするように心がけている」とのこと。

名門ならではのルールは理解できるが、ビジターへのおもてなしの心を考えるべき

そもそも、会員のために厳格に運営されているクラブなので、たまに遊びに来たビジターがどうこういう話ではないのです。「嫌なら来ないで」というのがメンバーの本音でしょう。

このコースはゲストに対してホームページで倶楽部ルールの徹底をお願いしています。コース内での携帯電話の使用禁止やドレスコードの遵守、禁煙の徹底などはその通りと思います。メンバーよりも客単価の高いビジターを優先する大衆会員コースと違い、本来のメンバーコースの理想の姿かもしれません。

とはいえ、メンバーよりも高いプレーフィーを支払ってラウンドするビジターのみなさんにも気持ち良くプレーしてもらう“おもてなしの心”をキャディーさんやスタッフの皆さんに持ってもらいたいものです。それができないなら、孤高のメンバーオンリー倶楽部として運営すべきではないでしょうか?

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。飛距離に難のある56歳。

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