多くのゴルファーにとって、飛距離は魅力です。
あと20ヤード、いや10ヤードでもいいから飛距離が欲しい。30歳でゴルフを始め50代後半になった筆者も、いまだに飛距離への未練が断ちきれません。この先、加齢で飛距離が落ちても、自分のできる範囲内で飛距離を求めていくと思います。
さて、プロの世界ではいまやキャリーで300ヤードがスタンダード。コロナ禍の自粛中に体重を20㌔も増やし、トレーニングで飛距離を伸ばしたブライソン・デシャンボー(米国)。400ヤードほどのパー4ならティーショットでグリーンを狙うほどの飛距離で、2000年9月の全米オープンを制しました。以降、ダスティン・ジョンソンやトニー・フィナウ(ともに米)といった、ロングヒッターたちが、さらに飛距離を伸ばそうとスイングスピードを上げるトレーニングに血道を上げています。
デシャンボーは米ツアー・アーノルドパーマー招待の3日目、531ヤードのPar5で池越えのショートカットを狙い、370ヤードをかっ飛ばしました。多くの皆さんも動画でご覧になったと思いますが、躍動感あるスイングでボールが池を越えた瞬間、多くのギャラリーの歓声が上がります。これぞエンターテイメント。ファンを楽しませるパフォーマンスです。
アマチュアでも飛ばし屋さんがいますね。幼少期からゴルフをプレーしてきた若いアスリートは、当たり前のように300ヤード飛ばします。身長は165㌢くらいしかないのに、コンスタントに270ヤードを飛ばすシニアゴルファーもいらっしゃいます。
さて、どうすれば飛距離を伸ばすことができるのでしょうか。理論的にはトレーニングでスイングスピードを上げ、ミート率を上げ、自分にあったスペックの道具をそろえれば飛距離は伸びるはず。そのための方法論、技術論については、ネットに溢れるレッスン動画を参考にしてください。自分にあったヒントが見つかるかもしれません。
以前、筆者がよくラウンドしていた飛ばし屋シニアによると、飛ばしのヒントは「クラブヘッドを加速させてボールを打つ」こと。「ボールに当てるのではなく、スイングの途中でボールに当たる。ボールの先でヘッドスピードが最大になる感じ」なんだそうです。
小生が知る飛距離が出るシニアの方々は皆さんトップがコンパクトで、インパクト圧が強い。バシッ、という強い音を出していました。「助走距離が長すぎるとボールに当たる前にヘッドが減速してしまう」そうです。オーバースイングのためにヘッドが減速してインパクトを迎えていた筆者には、目からウロコのアドバイスでした。
元高校球児のシニアの方からバット素振りを薦められ、筆者も素振りを日課とすることで一時的に飛距離が20ヤードほど伸びた時期もありました。その後、腰を痛めてすべての努力をやめてしまいましたが…
日本アマ6勝の故・中部銀次郎氏は、ドライバーは平均飛距離で考えるべきと説きます。クラブを操るのは身体能力なので、身体を鍛えるよりは、いかにミート率を上げるかのほうが飛距離を伸ばす近道であると。確かにその通りで、齢50を超えたアマチュアがいくらトレーニングしたからといって一朝一夕に身体能力が上がるとは限りません。同じリズムで、スイートスポットでボールを捕らえる技術を磨いたほうがコンスタントに飛ばせるようになります。いかに技術を磨くか、こちらも難しい課題ではあります。

そもそもアマチュアのゴルフは、仕事という日常から開放され、リフレッシュを求める余暇です。気持ち良くドライバーを振り回すデシャンボーのスイング、素晴らしいと思いませんか?「気持ち良く振って池を越えれば最高」などと思ってスイングすれば、自然にヘッドスピードが上がるような気がします。
(時田 弘光)
雑草リモートゴルファーの徒然日記 〜No Golf No Life〜
数年前まで仕事の傍ら競技ゴルフを追求してきたが、加齢とともに競技引退。おひとりさまゴルフやプライベートラウンドで、自堕落でゆるいゴルフライフを過ごすことになった雑草勤め人のコラム。










